Harry World!!

カナダ留学(バンクーバー・トロント)と海外就職を目指す人のための情報、クラウドソーシングサイトやネットショップの活用方法などを初心者向けに解説するブログ。

書評

[書評]英語転職の教科書

投稿日:2018年2月7日 更新日:

就職活動中でちょっとイライラ…。

今回は外資系企業への転職を考えている方へおススメの本を紹介します。

終始上から目線でイライラするところもあるけど、広い心を持って読めば得るものも大きい本だと思います。

読もうと思ったきっかけ

日本に帰ってきて約1ヶ月が過ぎ、各種検定試験などの結果も出始めましたので、そろそろ就職活動を始めようと思ってます。

タイトルが『英語転職の教科書』ということで、英語を生かした仕事を手に入れるポイントなどを知りたくて読んでみました。

こんな人におススメ

が、実際はタイトルと中身が大きくかけ離れています。

「英語を生かした仕事」をしたい人ではなく、「外資系の日本の会社」で働きたい人向けの本でした。

おそらく著者は、あまり英語の必要とされない日本化された外資系企業で働いてきた経験が豊富なんでしょう。

が、であればタイトルを「外資系に転職して日本で働く教科書」とすべき。

主版元がアルクなんですが、悪い意味でアルクっぽくない本。

飲み会で上司の話を聞かされている気になる本

前半は「外資系の企業ってどんなところ?」「日系企業との違いは何?」と思っている人、これから外資で働きたいと思っている人にはとても役に立つ内容が満載です。

実際に、たくさんの企業を転職された著者の経験に基づいて書かれていますので、説得力があります。

ただ、後半の5章は著者の仕事観について、「プロのサラリーマンとはこうあるべき!」という、まるで上司と飲み会に付き合わされているような話が続くのでちょっと辛いです。(と思ったら全く同じことがAmazonのレビューに書かれていた)

6章は行動心理学、認知心理学の話。これも特にこの著者から聞く話ではないです。仕事と心理学の関係に興味があるのであれば、いい本は他にたくさんあります。専門的に学んだ人の本を読むべきです。このテーマだけで1冊本になるので…

いいことも書かれているけど、全体的にちょっと「酔っぱらって武勇伝を語りだす上司感」が出てます。

気になったところ

失敗しても命までとられないから気楽に挑戦すべし

ところどころで、「戦国時代であれば失敗=死を意味していたが、現代では命までは取られない。そのくらいのつもりで気楽に何事も挑戦すべし」というくだりが出てきます。

「挑戦を恐れるな」というメッセージそのものは素敵なんですが、戦国時代云々のたとえがいかにも親父世代的発想かなと…。

「プロのサラリーマン」を連呼

本の中で一体何回「プロのサラリーマン」という言葉が出てきたことか。それを聞く度に

「外資系企業を渡り歩いてきたプロのサラリーマンである自分が、プロではない君たちに教えてしんぜよう」

というナルシシズム臭を惜しげもなく出されている感じが鼻につきます…

表紙写真にただようバイアス

表紙写真には多くの白人が写っています。他には黒人とアジア人が3人ほど。

英語を話す人=白人って発想が数十年前の古いバイアスを引きずってますよね。外国人=アメリカ人みたいな。

表紙を見た時点で内容は押して図るべきだったと、読み終わった後にちょっと後悔…

転職経験もスキルの一つ

悪いところを書いたのでポジティブなところも書きたいと思います。

転職経験もスキルの一つという考え方はいかにも外資という感じですが、自分の中にあまりなかったなと。

転職回数が多いとあまりいいイメージはまだまだ持たれないですよね。ただ、根性なくて仕事を転々としてる人なのか、キャリアアップを目指して転職を繰り返している人なのかくらい、人事は簡単に見抜くのでこういった考え方が日系企業にも理解されるといいなと思います。

会計、ファイナンスの知識は全社員必要

会計、ファイナンスの知識の必要性は日本で働いていた時から感じていました。

が、この本にも書いてある通り、非上場企業は財務諸表を公表しないので一般社員は会社の財務状況を知ることができないんですよね…。

ファイナンシャルプランナー3級程度のファイナンスの知識は、(たとえ働いていない人でも)確かに知っておいて本当に損のない知識だと思います。

最後に

本のカバーにもよると、現在著者は大阪市を選挙区とする衆議院大阪府第1区で、民進党の総支部長として活動されているそうです。

やっぱり、こういう自分に自信のある人、普通は遠慮してしまうほどのナルシシズム臭を惜しげもなく出せる人が政治の世界では力が出せるのかなぁ。

おわり







-書評
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

【書評】ぼくがいま、死について思うこと(椎名誠著)の感想・レビュー

こんにちは、トロントでWebデベロッパーとして働いているハリーです。 普段全くと言っていいほど活字は読まないのですけど、先日入院した際に友人が暇つぶしにと本を持ってきてくれたのでレビューでも書きたいと …

【書評】日本人が間違えやすい英語『Funny English』感想・レビュー

こんにちは、トロントでWebデベロッパーとして働いているハリーです。 Kindleで面白い英語学習の本を見つけたので紹介します。 Contents1 はじめに2 特徴3 感想 はじめに 見つけたのはこ …

【書評】三色ボールペン学習は英語の長文対策に効果的

こんにちは、トロントでWebデベロッパーとして働くハリーです。 『三色ボールペンで読む日本語』を読みましたが、英語学習に非常に効果的だと思ったのでシェアしたいと思います。 Contents1 はじめに …

[書評]わかったつもり 読解力がつかない本当の原因/西村克彦

こんにちは、トロントでWebデベロッパーとして働いているハリーです。 今回はIELTSのリーディング対策におすすめの書籍を紹介したいと思います。 文章をよりよく理解するためにはどうすればよいのかが分か …

[書評]通訳ガイドがゆく インバウンドは私たちが盛り上げる!

最近、訪日外国人の増加のニュースをよく聞きますよね。 それに伴って、通訳ガイドが不足している!というのもよく耳にするようになりました。 語学が得意なのに生かせていない、いつかはボランティアなどをやって …