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働き方

[消耗するフリーランス達へ]やりがい搾取に対抗する6つのポイント

投稿日:2017年7月19日 更新日:

こんにちは、カナダのトロントでWebデベロッパーとして働いているHarryです。

ちょっと前のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の中で主人公みくりが発言した「やりがい搾取」という言葉がはやりましたよね。商店街から「お手伝い」を頼まれた主人公が「人の善意につけ込んで労働力をただで使おうとする、それ搾取です!」と啖呵をきります。

やりがい搾取というのは、

「やりがいのある仕事をお願いするわけだから安くしてね」とあなたの労働力を搾取されること

をいいます。

これ、フリーランスの世界ではよく起こりますよね。僕の場合、本業とは別に個人的にWebサイトの立ち上げを頼まれることがたまにあります。今年に入ってからは本業とは別に頼まれて、2つWebサイトを立ち上げました。

つい最近も、友達から美容室を開店するのでHPを作ってほしいと頼まれました。ひとまず最初の打ち合わせで内容を聞いてみると、

・店のロゴをデザインしてほしい
・予約管理システムがほしい
・HPに載せる写真撮影もしてほしい

などなど、なかなか手の込んだ内容でした。おそらくHP作成会社に普通に依頼すれば数十万単位の見積もりが出るでしょう。しかしその友達から実際に提示されたのは17000円。タダでやってもらおうと思ってない分まだいいのですが…。

その金額では引き受けられないことと、友人価格でも最低これぐらいは必要という金額を提示しましたが、残念ながら流れてしまいました。

コンピューター関連の職種以外にも、友人の中には音大を卒業して演奏活動している人、美大を卒業してイラストレータをしている人などが結構まわりにいます。いずれもフリーランスです。そして話を聞いてみるととても多くの人がこのやりがい搾取に困った経験を持っています。

やりがい搾取というのはコンピュータ関連の仕事に限らず、フリーランスとして働く全ての人の問題ですよね。

安く引き受けることとやりがい搾取を受けることは決定的に違います。そこで、フリーランスがやりがい搾取に合わないために6つのポイントを紹介したいと思います。

ポイント1 最初の打ち合わせで必ず報酬について話すこと

まず、報酬金額がはっきりしないまま話がどんどん進んでしまうことが結構あります。

ある程度顧客が何を求めているかが分からないと、こちらもいくら必要とは言えないので、まずは相手の話を聞く必要があります。そして具体的に動きだす前、つまりはじめの打ち合わせの段階で必ず報酬金額について話を切り出します。

もしかすると顧客は当たり前のようにタダであなたにその作業をやってもらおう、それが当たり前であると考えていて報酬金額についての話を切り出さないのかもしれません。もしくはあなたが話を切り出さないことをいいことに、あわよくばタダでやってもらおうと思っているのかもしれません。

お金の話題は仲のいい間柄ほど切り出しにくい、デリケートな話ですよね。しかし、絶対に一番最初の打ち合わせで話すべきです。後になればなるほど話にくいですし、経験上、後になればなるほどもめます。

最初の打ち合わせで顧客からお金の話が出なかったら、相手は十中八九タダでやってもらおうと考えていると思っていいです。

そしてこの時にその金額でどこまでカバーするのかを具体的に決めます。

例えば、イラストやチラシのデザインだとリテイクは2回まで受け付ける、とか。HPの作成だとプロトタイプを承認した後のデザインの変更は受付けない、とか。でないと何回も何回もリテイクをくらうことになります。

デザインセンスは人によります。あなたのセンスの良し悪しにかかわらず、相手が納得するまで詰めるのはとても時間がかかります。

作業範囲を明確にしておくことはとても重要です。

ポイント2 報酬を決めるのはあなた。相手ではない

いくらで引き受けるのかはあなたから提案します。

顧客からいくら払えるのかを聞く姿勢でいてはだめです。あなたの技術ですから、それに値段をつけるのはあなた自身なのです。

「いくらほしいです」

なかなか言いにくい一言ですよね。でも相手から「○○円なら払えるんだけど」とか「○○円でお願いしたいんだけど」という言葉を待っていてはいけません。その後の値段交渉のベースが顧客の希望価格になってしまいますしね。

あくまで交渉はあなたの希望価格をベースにするべきです。

ポイント3 希望金額はサラっと伝える

お金の話だけではありませんが、言いにくいことほどサラっと伝えるのがポイントです。

「それだったら○○円かかるけどいい?」
「それだったら○○円で引き受けるよ」

とかですね。

深刻に話せば深刻な話になってしまいます。

ポイント4 お友達価格にも限度がある

冒頭の美容室のHPの例で挙げたように、業者に依頼した時にかかる正規の金額の5~10%で依頼するというのは、搾取意外の何物でもありません。

お友達価格にも限度があります。安く引き受けることとやりがい搾取は全くの別物です。

先ほどの美容室のHPの場合、正規金額が数十万円ですから、例えば10万円で引き受けたとしても最大で50%以上安い金額設定です。

こちらも副業で10万円手に入るならラッキー、友達としても正規金額の半額で作ってもらえてラッキー。これが適正なお友達価格です。

引き受ける金額は友達との関係性、年齢、立場などにより人それぞれでしょうが、自分が精神的に負担にならない金額を設定したほうがいいです。

ポイント5 自分を無理に納得させない

「ま、いっか。自分の経験にもなるし。」
「ま、いっか。まだまだ自分は経験が浅いし」
「報酬は安いけど、ないよりましだし」

などと無理やり自分を納得させて、いやいや仕事を引き受けることありませんか?僕も昔、個人的に仕事を引き受け始めたころはそうでした。低すぎる報酬額を提示されても断れませんでした。

安すぎる、もしくはタダで仕事を引き受けて後悔して、自分を納得させる理由を探し始めるんですよね。でもそんな理由はただの後付けです。

もし本当に経験を積みたくてその引き受けるのであれば、最初の打ち合わせの段階で

「(普通は相場として5万で引き受ける作業なんだけど、)経験がない仕事だから今回は3万で引き受けるよ」

と自分から提案すべきです。

ポイント6 あなたが必要とされているかどうかを見極めること

もしこちらから金額を提示して断られたら、その人はあなた自身やあなたの技術を必要としていたわけではありません。単純に安くやってくれる人を探していただけ。

なら断られてよかったと思いましょうよ。相手はあなたという人間を必要としていたわけではないのですから。

あなたにもし本当に実力、知識、技術、評判、人柄などの魅力が備わっていて、本当に仕事を頼みたいなら多少金額が予算オーバーだろうが依頼してくれます。

まとめ
やりがい搾取は搾取されるだけで、何のメリットもありません。あなたはプロフェショナルとしてその仕事をするためにたくさんの時間とお金をかけて勉強をし、経験を積んできたはず。技術を安売りするということはあなた自身を安売りするということです。

逆に、安すぎる値段でプロに仕事をしてもらおうなんて失礼な話です。

本当の実力があれば、たとえその理不尽な1件を断ったからといって、その後仕事が入ってこなくなるなんてこともありません。







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